Q Light Controller Plus - User Documentation
Index page
Webインターフェース
QLC+にはwebブラウザから遠隔操作する為のサーバー機能が実装されています。
QLC+を画面の無いサーバー(ヘッドレス環境)で実行している場合に便利な機能です、もちろん画面のあるシステム上で実行していても遠隔操作のためにこの機能を便利に利用できます。
webインターフェイスはデフォルトでは無効になっています。有効にするためには起動オプジョンとして" -w "もしくは" --web "オプションをつけて実行してください。起動オプションの詳しい説明はこちらを参考にしてください。
webインターフェイスにはモダンブラウザであればPCに限らず、タブレットやスマートフォンなどのデバイスからでもアクセスできます、ブラウザはQLC+と通信する際にwebsoketsを使用します、websoketsに対応したブラウザを使用してください、基本的には最新バージョンのブラウザを使用していれば使用可能と思いますが、どうしても利用できない場合には最新のGoogle Chromeを試してみてください。
QLC+のリモートコントロールに加え、webAPIを公開しているので自作のwebページから遠隔操作することが可能です。
webAPIの動作サンプルはこちらです。
自作のwebインターフェイスではなく、QLC+にデフォルトで用意されているwebインターフェイスにアクセスする場合は以下のアドレスにアクセスしてください。
http:// [IPアドレス]:9999
[IPアドレス]は、QLC+が動作しているコンピュータのIPアドレスです。(例)http://192.168.0.100:9999
デフォルトのwebインターフェイスは3つのページで構成されています。
バーチャルコンソール
バーチャルコンソールは、アクセスすると最初に表示され実際のQLC+のバーチャルコンソールとほぼ同じ画面が表示されます。
既にQLC+でプロジェクトデータが開かれているときにはアクセスした時点でブラウザ上のバーチャルコンソール画面にはプロジェクトデータで作成してあったウィジェットが表示されていると思います。また、プロジェクトデータを開いていない状態でアクセスするとブラウザ上のバーチャルコンソールには何も表示されません。
ブラウザ画面上部のLoad projectをクリックするとプロジェクトデータを指定してブラウザ上からプロジェクトデータを開くことができます。この時表示されるプロジェクトデータはQLC+を実行しているコンピュータではなくブラウザを実行しているコンピュータ上のファイルを扱います。
プロジェクトデータはwebネットワークでQLC+を実行しているコンピュータに送信されます。
QLC+の各種設定を行なうにはConfigurationをクリックしてください。
シンプル卓
webインターフェイスのシンプル卓は、実際のQLC+上のシンプル卓の簡易版です。32ch毎にページで区切られたスライダーがブラウザ上のシンプル卓には表示されますまた、チャンネル毎のリセットボタンも表示されています。
更に、ユニバース内のチャンネル全てを一括でリセットするボタンも表示されています。
DMXキーパッド
シンプル卓上部の"DMX Keypad"をクリックすると数値でDMXの出力を10キーで操作することができます。
キーパッドは1つ1つのチャンネルの出力値を正確に設定するのに便利です。10キーの右側にはいくつかの機能を持ったコマンドキーがあります。
Key | 機能 |
AT |
出力値の設定
チャンネルから出力したい値を指定できます。 (例) 13 AT 148 (13chからDMXの値148を出力します) |
THRU |
範囲選択
DMXのチャンネルを範囲で一括で指定できます。(2〜5の"〜"と置き換えて考えるとわかりやすいです。) (例) 3 THRU 15 AT 133 (3ch〜15chをDMXの値133を出力します) |
FULL |
DMXの値をフル(255)にする (例) 18 FULL (18chをDMXの値255を出力します)
(例) 1 THRU 10 FULL (1ch~10chのDMXの値255を出力します) |
ZERO |
出力をゼロ(0)にする (例) 4 ZERO () |
BY |
飛び飛びでチャンネルを選択する
THRUで指定した範囲の中からBYで指定した間隔を開けた飛び飛びのチャンネルを指定します。 (例) 1 THRU 10 BY 2 AT 100 (1, 3, 5, 7, 9chが選択されこれらのDMXの値100を出力します) |
また、以下の事に注意してください。
- コマンドはすべてENTERをクリックするまで送信されません、ENTERを押す前ならば修正が可能で、ENTERを押さないと動作しません。
- DMXチャンネルは1Universeが1~512です、さらに2Universe目はここでは512のバイアスをとって2Universeの1chは513chと表現され、2Universeは513~1024chと表現され、これ以降のUniverseも同様です。
- -% +% キーは表示されていますが、いま現在機能が実装されていません。将来的には一定量の増し引きの機能を実装する予定ですが、今はただのハリボテです。
- 上でいくつかのコマンドキーの説明をしました、これらの機能はコマンドキーをつかわずにテキストボックスに手入力しても同じ機能を動かすことができます、あなたが上級者ならば手入力した方が楽と感じるかも知れません。
各種設定
各種設定ではQLC+に関する3つのことを設定できます。
- 入出力設定: 各ユニバースの入出力設定をすることができます。これは実際のQLC+と同様の機能です。
プロジェクトデータには入出力設定も保存されるのでわざわざwebインターフェイスで設定をする必要もないかもしれませんが、webインターフェイスでも設定出来ることを覚えておくことに越したことはありません。
- オーディオ入出力設定: オーディオの入出力デバイスを設定できます。このときオーディオが入出力するのはQLC+がインストールされているコンピュータからです。ブラウザを表示しているコンピュータでないことに注意してください。
- ユーザー定義のフィクスチャーデータの読み込み: ユーザー自身で作ったフィクスチャーデータをブラウザからQLC+に送信して使用することができます。
Load fixtureをクリックするとフィクチャーデータを選択する画面が表示されます。
フィクスチャーデータはwebネットワークを通りQLC+を実行しているコンピュータに送信されます。
新しいフィクチャーデータを送信した後はプロジェクトデータを開きなおすことをオススメします。
設定が完了したらBackをクリックしてページを戻ります。
webインターフェイスでできないこと
webインターフェイスはまだまだ開発中の機能です、以下に挙げるもの以外にもwebインターフェイスには未実装の機能があるかもしれません。
- スピードダイヤル、XYパッド、アニメーション、時計ウィジェットは未実装です。
- ノブ(つまみ)タイプのスライダーは未実装です。
- クリック&GOは未実装です。
- ソロフレーム機能は未実装です。
- 右クリックメニューから段階的に機能が割り振られたスライダーを操作することは未実装です。
- キューリストとクロスフェードは未実装です。
- キューリストとPlay/Stopは未実装です。
- キューリストのLive編集は未実装です。
- バーチャルコンソールのグランドマスタースライダーは未実装です。
Version: 4.12.6 (64083e3c7) Last update: 2022-08-28 10:10:28 +0200